咽頭 淋病 検査
咽頭(のど)の淋菌感染症は、古くは1800年代から報告されています。
もちろん当時は、赤ちゃんが産まれてくる際に
お母さんの産道で感染した症例や、
男性同性愛者のオーラルSEXよる口内炎症例など
稀な疾患としての取り扱いをされてきました。
しかし、現代においては、オーラルSEXの常態化や、
性風俗店でのオーラルによるサービスの増加が
口腔・咽頭の性感染を増加させています。
もちろん、その代表疾患と言えるのは、クラミジアと淋病なのですが、
淋病の場合、生殖器感染症例の60%以上に咽頭感染を併発していた、
という報告もあります。
また、最近では、咽頭が中継地点となって、肛門への淋菌感染が成立したり、
口から眼、さらには鼻涙管への淋菌感染例なども出てきています。
こうなってくると、口腔・咽頭は、性感染症の感染部位としてだけでなく、
感染源としても大きな位置を占めるようになってきたことが、
お分かりいただけると思います。
ただし、淋菌の咽頭感染症は、男女共に90%は無症状であり、
もしあったとしても、軽い咽頭痛や咽頭の発赤、微熱程度であって
特徴的と言えるものは何もありません。
診断方法として、長い間、ぬぐい液の培養法が選択され、
また近年になって、遺伝子増幅法であるPCR法が多く行われてきましたが、
このPCR法の場合、のどの髄膜炎菌との交差反応のため(疑陽性となることがある)、最近新しく出てきたSDA法にとって代わられてきています。
現在、当研究所で採用しているクラミジア及び淋菌の遺伝子核酸増幅法は、上記のSDA法となっています。
本法は、同じカテゴリーの検査に属する、先発のPCR法に対し、クラミジアおよび淋菌検査における、
感度・特異性のすべてにおいて優っている(一部同等)というデータが得られています。
特に、咽頭の淋菌検査においては、咽頭に常在する髄膜炎菌との間に交差反応が生じない優れた方法といえます。
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