性器皮膚 細菌培養 検査
この検査は、普段、臨床の現場において、
男子の細菌性亀頭包皮炎に対して行われることが多い検査です。
亀頭、包皮が赤くなる、垢がでる、ジュクジュクする等の症状は、
傷ついた粘膜表面から、一般細菌が、粘膜内部に入り込むことによって起こります。
そもそも、どうして傷ついたのか?という問題がありますが、
これは、実際に患者さんから統計を取ってみると、
◇風俗等に遊びに行った際、女の子にゴシゴシと、
強く洗われた(擦られた)。
◇帰ってきてから、不潔な感じがして、自分で思いっきり洗った。
◇さらに、毎日お風呂に入る際に、ペニスからカスがでるので、
思いっきり洗った。
◇そのうち、包皮が裂けてきたり、膿のようなものが滲んでくるようになった。
これが、王道パターンです。
要するに、こすり過ぎ、洗い過ぎ、アカの剥がし過ぎが
粘膜に傷をつけるのです。
そして、傷がついた粘膜は、体表面に存在する細菌を吸着し、
その場で細菌は生きます。
人体にとって、粘膜面での持続的な細菌の繁殖という現象は、
あまり好ましくない状態なので、垢を出すスピードを増して、
細菌を押し出そうとしますが、
結局、細菌増殖のスピードに勝てずに、
いつまでも皮膚の状態が良くならないのです。
実際、この状態に悩む男子は多く、それが原因で、長きに渡り、
恋人も作れずにいるどころか、遊びにも行けない、
といった方も少なくありません。
この検査は、そうした細菌性亀頭包皮炎の原因追明には、
非常に有用なものとなっています。
また、一部の女子には、膣炎・膣症に合併して、
膣周囲の粘膜皮膚移行部が、
男子の亀頭包皮炎に類似した状態になってしまうことがありますが、
そういった場合にも、役立つ検査であると思います。