性器ヘルペスDNA検査
性器ヘルペスの診断は、単純ヘルペスウイルス(HSV)本体を、その病変が存在すると推測される部位から直接検出するによって確定されるべきなのですが、実際にヘルペスウイルス本体の存在を証明することは、今までとても難しかったため、CF法やNT法という抗体測定法を用いての診断法が主流でした。
当サイトでも、開設当初より、この抗体測定を用いた方法をメインに行ってまいりましたが、この度、単純ヘルペスウイルスの DNAをPCR法にて検出する、という方法に切り替えることになりました。
一般的に、性器ヘルペスというと、単純ヘルペスウイルス2型(HSV2)のことを言うのですが、オーラルセックスが盛んな今の時代においては、性器に単純ヘルペスウイルス1型(HSV1)が感染したり、口腔にHSV2が感染したりと、実に様々な状態が考えられます。
こうなってくると、感染部位はどこであれ、そこに単純ヘルペスウイルスがいるかどうかが問題になってくるため、1型・2型の区別はあまり重要でなくなってきました。
そこで、型の判定はできないが、高い精度で単純ヘルペスのDNAを検出できるという本手法が選択されたのです。
この検査は、採取した検体内に単純ヘルペスウイルスのDNAが存在するかどうかを、PCR法を用いて高い精度で判定する、というものです。
つまり、陰部であろうと、口唇であろうと、病変らしき部位があれば、そこに単純ヘルペスウイルスがいるかどうかのチェックができます。(ただし、1型・2型の区別はできません。)