HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染
HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染は、性的な接触で起こります。
現在HPVは、100種類以上の型が確認されていますが、
その中でも、性器に感染するタイプのものは30〜40種あるとされています。
さらにそれらを2つのグループに分けます。
◇がん(悪性腫瘍)を引き起こす、中から高リスク型HPV(約15種類)
◇尖圭コンジローマなどのイボを引き起こす、低リスク型HPV
性的にアクティブな世代にとってはどちらも気になる疾患ですが、
当研究所のHPV検査は、調べたいグループを選んで
検査することができます。
つまり、女子においては、子宮頸がんが気になる場合、
細胞診に異常が見られた場合、
また、男子においては、彼女の子宮がん検診に異常が見られた場合等に、
中?高リスク型HPV-DNA検査を行うと良いでしょう。
自分、またはパートナーの陰部にイボらしきものがあり、
それがHPVによるものかどうかをチェックしたい場合には、
低リスク型HPV-DNA検査をお勧めいたします。
いずれのタイプの検査を行うにせよ、
この検査は、男女共に行えるというメリットがあります。
検体採取時の注意ですが、男子の場合、前日風呂に入った後に、
外用剤、シャワー等使用することなしに、
当日入浴前に検体を採取するようにしてください。
つまり、汚れた体から検体を採る、ということです。
女子の場合には、できたら月経の出血がある時には採取を避け、
自己膣洗浄が習慣になっている方は、1週間程度、膣洗浄を行わないで、
検体採取を行うようにしてください。